俳優WS開催内容
- 和川
- 2016年12月5日
- 読了時間: 3分
劇団オガワの俳優ワークショップ、いよいよ開催が迫ってまいりました。今週末・12月11日(日)です。申し込みはしましたか?まだの人はお早めに。募集人数15人の予定でしたが、今年は1日のみ・3時間という短い設定(いつもは3日間程度)なので10人程度で締め切ろうと思っています。
さて、今回は開催内容について少し紹介したいと思っています。
チラシやサイトで一通り紹介はしていますが、もう少し突っ込んでの紹介です。
自分で読み返していると、少し抽象的かなと感じたので。
告知の内容では、「自己紹介、基礎練習~身体の構造と機能、発声、ゲーム、寸劇、脚本稽古等」としています。これ自体はわりと一般的ですよね。どこでもやっているというか。じゃ、具体的にどんなことをするのか、そもそもどういうジャンルの取り組みになるのか、というのは気になるポイントかな?と思うので、そこら辺を紹介しますね。半分、自己紹介みたいになると思いますが。
講師は、私、和川祐介です。
私は大学から演劇をはじめました。高校までは体育会系の部活。「演劇」と聞くと、ハッキリ言って”痛い”イメージで、”目立ちたがり屋の集団””勘違い男女の集まるところ”などと思っていました。特にアマチュアとか素人はね。そういうイメージは、今でも一般イメージとして多くの人の中にあるとも思っています。
私の場合は演劇よりも、テレビドラマとか、映画に興味があって、まずは舞台からかなとはじめたのがきっかけです。なので、舞台もやるし、映像もやってます。自分の劇団では不条理劇というジャンルが好きで、気がつけば多くやっています。コテコテの商業演劇というか、エンタメ演劇はあまりやっていません(演劇マジックも好きなのでちょっとはやります)。テレビドラマ、ショートフィルム、ナレーションなどもちょろちょろやらせてもらってます。
私の俳優人生で一番影響を受けたのは、演劇企画集団 THE ガジラの鐘下辰男さんです。
大学のときに、北海道演劇財団のオーディションに合格し、1公演、鐘下さんの演出を受けました。当時は言われたことが何もできず、悔しく、情けなく、逃げてしまっていました。しかし、その経験が今の自分を支える、とても大きな財産となっています。お時間ある人は「鐘下辰」で検索してみてください。とてもすごい人です。
そのときの演出でよく言われたのが、「芝居は現実の延長線」「つくらない」「条件反射で反応する」「ちゃんと科白を聞いているか、聞いた反応で発しているか」「そこに存在しているか」などなど。今回のWSではここら辺は間違いなく、掘り下げます。言葉だけ見ると、とても当たり前に見えると思いますが、実はこれができていない俳優はそこらじゅうにいます。
言葉は結果。結果の前には必ずはじまり、があります。「前の人が科白を言ったから、次は私!」とか「ここはこうやって言うんだ!」とか「かっこよく決めるぜ!」...これはすべて技術論ですよね。そんな風に僕らは日常を生きていません。これだけで芝居を創ってしまうと、現実と大きく乖離します。僕らの仕事は「0から1を創るのではなく、1を10とか100とか3,256とか-251とかに操ること」だと思っています。
極端なことを言えば、舞台はすべてが嘘です。脚本は嘘、役も嘘、場所も嘘、照明も嘘、音響も嘘。嘘だらけなんです。その中で俳優だけが唯一、真実でいられるんです。だからこそ、強い。脚本に負けるな、役に負けるな、セットに照明に音響に負けるな。俳優が、人がいなければ、物語は紡がれないのです。
俳優WS、まだ少し空きがあります。ぜひ、この機会に。

2012本公演「あの大鴉、さえも」より