12/11(日)俳優ワークショップを開催しました。
劇団オガワは12月11日(日)、札幌市豊平若者活動センターで俳優ワークショップを開催しました。講師は代表の和川祐介。芝居に興味を抱く高校生・大学生・社会人らが参加し、俳優としての基礎力について学びました。
ワークショップでは、劇団オガワの紹介から、どのようなスタンスで芝居に取り組んでいるかを紹介し、基礎練習・正しい発声の基礎・ゲーム・脚本稽古を行いました。
うちで大事にしているのは、端的に言えば「リアルさ」です。
芝居は日常の延長線上であって、”舞台だからすべてが許されるもの”ではないと考えています。技術が優先してしまいがち(発声方法・科白の読み方・動作等々)ですが、そうではなく、ちゃんと舞台上で発生した出来事に感じているか。それは相手役の科白であり、声であり、声のトーンであり、動きであり、物音でもあるわけです。自分の科白を優先したり、安心したいがために演技をかためていないでしょうか。相手を見ているフリをしていませんか。相手が何を言おうと、ここはこう動くと決めつけていませんか。
相手が言ったことを感じて、それで相手に返す。これが会話です。これを舞台の上でもやりたい。
ところが、日常でやっていることが舞台に立つと急にできなくなる。そして技術優先になる。それは自分を大きく見せたいという欲求です。そりゃ、たくさんの人に注目されるんですから「いい自分」を見せたいのはわかりますが、果たしてそんな姿をお客さんは見たいのでしょうか。僕らはそんな良い面ばかりではなく、他人の失敗にも笑う心を持っています。
私は、必死にとりつくろい、上辺しか見せない「いい自分」ではなく、つたないけれどもそれを隠すのではなく、受けいれて生きようとする「すべてをみせる人」に魅力を感じます。
時間が短かったため、言葉としてここまで伝えられたかどうかは疑問ですが、そのような姿勢で最後の脚本稽古には臨んでいました。
それぞれの活動ジャンルが違い、さまざまな特徴がありましたが、皆さんの今後の活躍に役立てばうれしいです。
WS終了後、劇団員と参加者で